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2005年 01月 10日
女性解放運動について考えていて。
そこから派生して、というか広がって、性差別に至る。 本来なら逆かもしれないこの順序。 イプセンの「人形の家」に描かれるノラは今でもなお独立した女性の象徴と謳われる。 作品から読み取るに、生活力のない世間知らずにしか見えないが、 籠の中の鳥から脱したことが独立なのだろう。 夫の支配下に置かれることが当然と思われていた時代、 家庭を出る妻というのは世間からは独立に見えたのかもしれない。 今でこそ離婚が珍しくないものになったが、 ほんの少し前までは体裁を気にしてか離婚は稀であった。 それは世界各国で共通している。 離婚の増加の原因として、女性の経済力の向上が挙げられる。 そして、やはり時代なのである。 離婚率は増加の一途をたどり、その増加率がこれからの増加を助長する。 離婚が多いのはアメリカだと思っていたが、 今はアメリカに限ったことではないのだ。 1970年代に大きく広がった女性解放運動。 それまでは家庭から出ず家事に従事していた女性が社会に進出した。 女性と名のつく運動は多くある。 日本にも平塚らいてうが先頭を切った婦人参政権運動があった。 実際女性が参政権を得たのはこの半世紀後、GHQの計らいによってであった。 女性が家庭に納まってきたこと、そして社会に出てきたこと。 それらは事実である。社会の歴史である。 それによってジェンダー論や男女平等論が ひとつの学問として成り立つこともまた事実である。 しかしそれこそが差別なのではないかと感じてしまう。 「女性は家庭だけにとどまらず社会に出るようになった。 これからは男女の隔たりなくやっていくべきだ」という考え。 過去の事実を曲げることはできないが、 この過去の事実を折り込んだ学問をし続ける限り差別はなくならないのではないか。 性差について論じることは必要なことだ。 しかし過去の事例にしがみつく限り、 人形の家に描かれる世界はなくならないのではないだろうか。 だが過去の事例の追求もなくてはならない。 平行線は一定の幅を保ち、決して交わることはない。 かわいいかわいいヒバリちゃん。 そうやって籠の中に入れて満足する男も、 男の援助なしには生活できない女も、 またその逆も、混在している今。 女性が社会的弱者であったという過去を知識として学ぶ以上に学んでしまうのは、 さらなる性差を定着させるに至るのではないだろうかと私は思う。 だが既にある事実として、それを操作することは難しい。
by machiko_nk
| 2005-01-10 15:04
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